イラストの色塗り練習ってどうすればいいの?色塗りのコツや練習方法について
こんにちは!イラストレーターのkiuiです。
イラストに色塗りをしたいけど、どうやって塗ればいいのか?綺麗に色塗りしたいけどどんな練習をすればいいのか、線画で良かったものが色塗りで納得ができない等、いろいろ悩んでしまいますよね。
実はkiuiもかなり色塗りが苦手でした…
もうイラスト描くのやめようかなと思った程度には苦悩してました…
今回はそんな経験を活かして、難解と思える色塗りを簡単と思えるようになるコツや、練習方法をお伝えしていきたいと思います!
初めにやる色塗りの練習
イラストを描く練習に初めにやったのが模写という方も多いのではないでしょうか。
これは色塗りも同じで、好きな色の絵描きのメイキングを模写するということをまずしていきます。
ここで陥ってしまうのが、そのメイキングの方法をそのまま参考に練習を進めてしまうということです。
まず色で悩まれているのであれば、色自体を真似してみましょう!
でも色を真似するってどうするの?と思われるかもしれませんが、簡単です!
メイキングの中には使用したパレットを見せてくれる絵描きさんも見えますので、その色をイラストソフトのツールのスポイトで取ることをしてみてください。
メイキングにパレットがなければ、このようにイラストに直接スポイトを当てて取ってみて下さい。(出来れば影と光の差が無い部分がいいです)
スポイトで出来たパレットを今度はその色を自分のイラストに塗ってみて下さい。
これを繰り返しやっていくと、色彩感覚がちょっとずつ描きたいイラストの色に近づくのかな…?といった感じになります。
えー、そのまま色を真似するの?!と思われるかもしれませんが、
トレースや模写練習の色バージョンと思えば分かりやすいかと思います。
見て掴めないものは直接色を取って塗ってみる方法でやってみると以外な発見があるかもしれませんので、是非お試しを…!
色塗りでの光と影の関係
色塗りに関して切ってもきれないものがこの光と影の関係です。
実は色塗りはこの2つの要素で大分見方が変わるという性質を持っています。
写真を撮る時にも無意識に気を付けている点かと思うのですが、実際に光が当たった状態の色と当たってない状態の色とでは映え方が違います。
いくら暗い場所であってもライトを当てると全体に色がくっきり見える感覚になりますよね。
実はその原理は色塗りでも応用ができちゃいます!
例えばこの暗い中にあるボールに
一色の黄色の加算(発光)で適当に塗っていきます
上のイラストのように、光を当てただけで影ごと色が変わった事が分かりますね。
ちなみに太陽の光が当たっているなら暖色、蛍光灯のライトに当たっているなどは寒色にするといい具合に色味が増しますので、光と影の感覚を掴む為に一度加算やオーバーレイなどレイヤーを重ねてみるのも良いかもしれません。
グリザイユなどの画法を使うのも手!
光と影についてのエフェクトを見ていきましたが、この効果を応用した色塗りのやり方があります。
それはグリザイユ画法というものです。
この画法は、影を塗り、オーバーレイやソフトライトなどで色を付ける画法になります。
この画法を使うには少しデッサンの影を練習しておかないと難しいかもしれませんが、余り色のことを考えないでも綺麗に塗れてしまう魔法の画法となります。
たとえばこのモノクロのイラストに
オーバーレイを加えると
更に全体にオーバーレイを加えると…
このようになります!
上記のイラストで使っている色はグレー系とオレンジ一色のみです。
実はkiuiは線画も色塗りも苦手だったのですが…このグリザイユ画法で克服したと言ってもいいほどに重宝してました。
グリザイユ画法については、ある程度色塗りは出来るものの、色のサークルで色を選んでもしっくりした色で配色出来ない…といった方に効果覿面な方法ではあります。
いろんな講座を見ても一向に良くならない……とお悩みの方は是非!
グリザイユ画法の描き方についてはこちらの記事にて書いてます▼
グリザイユ画法よりアニメの塗り方やレイヤー分けが知りたい!といった方はこちらの記事を御参照下さい。▼
それよりも時短で色塗りがしたい!といった方はこちらをご覧下さい▼
厚塗りなど他塗りについて▼
色塗りメンタル的な話
まとめ
今回は色塗りについて、簡単な方法をまとめていきました。
色の塗り方にもやはり絵描きさんそれぞれ特徴がありますので、メイキングなどを見て、どの塗りに魅力を感じるか、又は自分が着色しやすいものから試してみるのも良いと思います。
グリザイユ画法はその中の一つの手法でしかありませんが、色塗りであれば余りシビアに考えずにできてしまう方法ではあります。どうしても色塗りだけが上手くいかないといった方におすすめの画法ですので、お悩みの方は是非お試し下さい。
当ブログでは初心者向けにも記事を書いてますので、まず基礎から始めたいと言った方にはこちらの記事をおすすめします。▼
それでは今回はこれにて、皆様のイラスト上達を心よりお祈りしております!