YouTube漫画でイラスト受注ってどうなの?youtube漫画イラスト受注のメリットやデメリットについて


こんにちは!イラストレーターのKIUIです!

最近よく見かけるYouTube漫画ですが、イラストレーターが結構変わるな?と印象も受けている方も多いと思います。

YouTubeアニメ界は今やレッドオーシャンと化していますので、市場はいかにコスパが良いイラストレーターを獲得できるかと言った状態になっています。

今回は、そんなYouTube漫画イラストの受注について、3年間続けてきた経験を含めお伝えしていこうと思います。

YouTube漫画イラストの受注ってどんな感じ?

YouTube漫画イラストの依頼を受ける方法ですが、まずはクラウドソーシングや直接営業といった手があるかと思います。

まず受注した際の流れとしては

  1. メールやメッセージを送る
  2. 契約をし、依頼内容の説明を受ける(レイヤー分けなど)
  3. 業務開始
  4. ネーム作成
  5. ネーム提出(修正があれば応じる)
  6. 清書作成
  7. 清書提出(修正があれば応じる)
  8. 納品

上記の流れになります。

依頼のページ数としては、20〜30ページを1週間〜10日で完成といったスケジュールが平均的には多いのではないかと思います。

レイヤー分けとしては、イラストレイヤー、吹き出しレイヤーなどです。

中には口を動かす為、口のレイヤーや目のレイヤーを分けて提出といった案件もあります。人物を動かす為、背景と人物を別レイヤーで!と言った依頼もあります。

依頼内容を確認し、できそうであれば受注してみても良いと思いますが、厳しいと言ったことであれば交渉してみるのも手かと思います。







YouTube漫画イラスト受注のメリットとデメリット

全章でお伝えした流れは、普通のイラスト案件の流れにも見えます。ただ、KIUIがYouTube案件だけずっとやっていくのは厳しいと感じました。これなら他の案件を獲得した方が消耗しないで良いと感じたからです。

ここではKIUIが3年間やっていたYouTube漫画の依頼について、何故辞めたかについてお伝えしていこうと思いますので、YouTube案件やってみたいという方や、これで食べていく!と言った方は少しパンチが入るかと思いますので、ブラウザバックを推進します。

YouTube漫画イラストの受注メリットについてはこちらの記事にて書いてありますので、見てない方は是非参考までに見てみて下さいね^^

YouTube漫画イラストの受注メリット記事↓

Youtube漫画案件は単価が安い?イラストレーターのYoutube案件の取り方とは

それでは次、デメリットいってみましょう!

デメリットについて

1:著作権譲渡案件が多い

YouTubeの漫画イラストには「自分が描いたことを公開しないで下さい」って案件が多いんですね。

これってよく考えるとおかしいなと感じまして、ようはそのイラストを描いた人は好きに使えなくなり、逆に依頼者は好き勝手使っていいと言うことになります。

つまり…極端に言ってしまえば、漫画以外の部分で挿絵など、勝手にアダルト系に使われてもこちらは何も言えなくなってしまうわけです。

youtube漫画依頼主としては、ライバルに作者を取られない為のものかと思うのですが、こちらとしては実績公開出来ないってかなりデメリットがあるわけです。

そこまで高くない料金に対して、20〜25枚を1週間で仕上げ、修正にも対応、納期厳守、納期は依頼者が発注した日にち(こちらの受注日の有無を考えない)など明らかにブラックな方向なチャンネルもあります。

著作権譲渡+3回以上の修正依頼+速増し納期調整って実は

イラスト業務では追加料金が発生するレベルなんですね

中には追加料金をしっかり支払う業者さんも見えますが、中々厳しいのが現状ではないかと思います。

2:過激内容から顧客の方の心無いコメントが多いチャンネルも有る

youtubeのユーザーで、チャンネルにもよるのですが、明らかにストレス発散の為にコメントをしている方も見られます。

イラストに関しては柔軟な方が多いと思いますが、「このチャンネルだから何を言ってもいい」みたいな方も少なからず見受けられます。

制作はクリエイター達がバトンタッチで制作している為、「声が嫌だ」「ここって話の流れ的にこうなれば普通こうじゃない?自分じゃ考えられない」などの主観的な意見が多く、「話が嫌いだから声も絵も嫌い」となる流れも実際にあります。

余りにも治安が悪い+現実に面と向かって言わないような事も平気で言えてしまう民度に多少なりとも問題を感じました。

これはチャンネルによりけりかと思いますが、最近は過激でなければ再生数が伸びないと言ったことも起こっている為、内容が過激であればあるほど治安が悪くなるのは必然なのではと思います。

理由3:キャラクターに統一性が無い

これは依頼者がなるべく早く回したいと言ったことで、色んな方に発注している事なのですが

ファンの心理としては「キャラクター」あってこその作品であると言ったことや、キャラクターは作品の顔だからブレないと言ったことも考える心理があります。

一方YouTube漫画は様々な人が受注している為、「キャラデザが違う」「キャラ名のイントネーションが違う」「キャラクターの性格が違う」といった違和感が少なからず出てしまうのではないかと思います。

特に、前の話では性格イケメンだった正義キャラが、次の話ではパラレルワールドに来たんじゃないかって程に極悪クズキャラになっているなど…。

こう言った流れを見ると、観ている側からするとキャラクターに愛着を持つのは難しいのではないかと思います。

人間は一貫性を守りたいと思う心理を持っています。これは何故かと言うと、言ったことに対して責任を持たなければ、信頼を獲得していくのが難しくなるからです。

例えばYouTube漫画のある話を見て「このキャラはかっこいい最高!」みたいなコメントをしたとします。その話でファンとなり、かっこいい姿をまた見たいと思い、次の話を待ち構えていました。しかし、その次の話がそのキャラが浮気をしており社会的制裁を受けていた話とします。

これって必然的に「このキャラはかっこいい最高!」と褒めてた方の期待を裏切ることになるんですね。

最悪の場合、裏切られた事が憎悪に変わり、粘着アンチになる可能性もあります。

信頼とは顧客やファンにとっては重大な事柄となります。お金より集めるのが難しいです。

これは恐らく、YouTube漫画の運営者の殆どが「漫画はそこまで好きではないけど、こう言った運営をしてお金を貰いたい」と言った下心があると言っても過言ではありません。

例えばyoutube漫画界隈の最大大手、フェルミ研究所なんかは、キャラクターの性質や声、話の内容が有益、イラストレーターの厳選など最初は統一していましたよね。

これは漫画好きにとってはやはり見入る心理にあるかと思います。

それに右ならえで参入するにはそれなりの戦略が必要になります。

まず様々な依頼を出さなければいけないと言った点や二番煎じ、レッドオーシャンとなっていることからかなり迷走しているのではないかと思います。

既にレッドオーシャン化したジャンルでは他ではやっていない漫画を出さなければなりません。そこで考えるのに簡単な過激な話であったりエロであったりの方向に走るのではないかと思います。

KIUIは特にキャラクターを大切にしたいといった思いを持っていたので、同じキャラクターなのに違うキャラクターになっている……と言ったことで肌に合わないなと思いました。ファンはついてこれているんでしょうか…。

以上、KIUIが「今後YouTube漫画の依頼は受けないでおこうと」と言った考えに至った余談も含めてのデメリットでした。




まとめ

今回はYouTube漫画を受注ってどうなの?と言ったことからメリット、デメリットについてお伝えしました。

辛口になってしまったかと思いますが、今後「ウケれば何だっていい」ということが広まらない様に今回ブログを書いてみました。

もちろん、ためになっていることや有益な配信しているYouTube漫画はたくさんあります。ただその中でも少し内容が過激になってしまっているものもあります。YouTubeさんも収益化の改訂も考えられるかと思いますが、現時点(2021年7月時点)ではまだたくさん見受けられるのも事実です。

今回お伝えしたことを参考に、是非受注する際はその点も踏まえて考えてみるのも良いかもしれません。

それでは、皆様のより良いご活躍を心よりお祈りしております!