Youtube漫画案件は単価が安い?イラストレーターのYoutube案件の取り方とは
こんにちは!イラストレーターのKIUIです!
ここ数年の間急速に流行り出したYoutube漫画ですが、イラストレーターの間では単価が安いのではないだろうか?といったことも言われています。
確かに一枚単価で言うと、まだアイコン一枚絵を描いた方がいいといった価格設定のものもあります。
ただ、金額だけ見ると一枚これだけか…となる案件でも、時間単価で言えば結構容量のいいものだったりする案件もあるのです。
今回はYoutube漫画の案件は安いのかといったことや、案件の取り方や作業の進め方についてお伝えしていこうと思います。
Youtube漫画案件は安いのか?
Youtube漫画案件はイラスト業界の中では安いと言えます。
というのも、 Youtube自体がストック型の収入なので、チャンネルがそこまで伸びていない場合だと、チャンネル主(クライアント側)は出来るだけ安く発注したいとなるとクライアント側も思うはずです。
なので、今から新規で立ち上げます!といったYoutube漫画案件はかなり安くされている事が多いです。
成功するかどうか分からないですし、余り金銭リスクは取りたくない…ともすれば出来るだけ安く受けてくれる人を探すので、20〜25枚で2000円〜7000円といった感じになるのではないかと思います。
KIUIも最初は初心者ということもあり、研修といった意味で安い案件をやらせて貰いました。
イラストレーター駆け出し初心者なら、youtube漫画の作成の流れやスキルを学べるので良いかもしれませんが、作成の勝手が分かった時点ではこの点を気を付けて案件を探してみると良いと思います。
ある程度再生数を稼げている中堅のチャンネルなら20枚〜35枚で1万〜4万ほどではないかと思います。
大手チャンネルや広告案件なら1コマ2000円、それを20〜35枚程度なので、4万〜10万といった具合です。
大手チャンネルや広告案件になればなるほどイラストレーターの競合が激しくなるので、募集へメッセージを送ったとしても発注される確率は低くなります。
じゃあ駆け出しイラストレーターはYoutube案件は受けない方がいいの?
と思われるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。
続いてyoutube漫画案件のメリットとデメリットについてお伝えします。
Youtube漫画イラスト案件のメリットについて
まず Youtube漫画の依頼を受ける際のメリットについてお伝えしていきます。
- 早く描く手癖や知識が身につく
- チャンネルにより、担当した作画漫画が2万回以上再生される
- 1枚1000円案件でも営業、経理、メールでのやり取りの時間を含めるとアイコン作成より得な場合がある
- 比較的案件が取りやすい
上記のメリットが主に出てくるのではないかと思います。
特に、3番目の「1枚1000円でも営業、経理、メールでのやり取りの時間を含めるとアイコン作成より得な場合がある」についてです。
これは、イラストを描く時間だけで言うと明らかに安いのですが、作成の流れとしてクライアントとのやり取りの往復の少なさ、クライアント側のチェック時間、修正など全体の時間を加算すると意外と他のイラスト依頼より時間単価が高かったりするんです。
例えば、一枚3000円のアイコン作成依頼を受けたとします。
まずはアイコン作成にあたって、クライアントヒアリングから始まります。
ヒアリングが完了してからラフの作成↓
ラフ提出からのヒアリング↓
修正があれば修正↓
大丈夫であれば清書↓
清書作成↓
清書提出修正があれば修正↓
大丈夫であれば納品
上記のことを一枚絵でやりとりするわけです。
一方youtube漫画は、一気に20枚ほど描いてネームから清書まで提出をします。
一枚一枚にヒアリングをしていては、相当な時間がかかってしまうので、一気に見て、こことここ修正と言った具合の流れになります。
つまり、アイコン制作にかかる時間の20倍の速さで打ち合わせややり取りをしていることになります。
レスポンスも早ければ早いほど、イラスト一枚の単価は安くても、ヒアリングや打ち合わせにかける時間、修正にかける時間など、全体の費用を見ると、一概に安いと言えないのではないでしょうか。
特にフリーランスのイラストレーターであれば、単価以外にも目を配らなければならない部分も多く出てくるかと思いますので、そう言った見えない部分も着目してみても良いかもしれません。
YouTube漫画案件のデメリットについて
続いてデメリットについてお伝えしていきます。
- 利益主義なので再生数が伸びないとすぐ切られる
- 納期がシビアになる
- 安い案件に当たることもある
- 話の内容が納得出来なくても描かなければいけない
上記がデメリットではないかと思います。
特に1なのですが、YouTube漫画に関しては作画は大事!と思われる方は多いかと思います。
しかし、明らかに作画ではなく声優や話の内容、脚本家が好きで伸びている漫画もあります。
主に声優や話の内容が好きな方って濃厚なファンになる確率が高かったりするんですね。目に見えない部分まで見ているわけですから。
逆に作画は、パッと見分かる客寄せの為に使いやすいものではないかと思います。
ただ、チャンネル主はやはり作画のせいにしがちだったりして、声優と内容、作画のすり合わせをしようと言った視点に中々向かないことがあります。
コアファンがどう言った内容が好きで、どういった声が好きで、どういう作画が好きなのか、チャンネル主はリサーチする必要があります。
コアファンのおかげで評価が貰え、コメントが貰え、新規顧客参入の余地を与えます。
考えてみれば、ボカロとかもそうです。
サムネイルのイラストが良かったけど、曲の内容や雰囲気が合わないものって、もう一息となりますよね
ジャケ買いしたのはいいものの、曲や歌詞がイメージと違ったとなれば、リピーターは獲得出来ません。
逆に、ある程度知名度のあるボカロPであれば、サムネイルが棒人間と簡単なイラストだとしても見ますよね。
ただ、パッと見の印象が大事と思うチャンネル主は少なくないので、伸びない責任を問われる位置にイラストレーターは立たされています。
ですので、作画担当は少しメンタルを削がれると言ったことが発生していくと言った感じです…(T_T)
YouTube案件の取り方とは?
続いてYouTube案件の取り方についてお伝えしていきます。
YouTube案件の取り方は二通りあります。
- クラウドソーシングサイトで受注
- 直接営業して受注
まず1についてですが、一番多く取りやすいのではないかと思います。
ただ、自分の好きな内容になるか、方向性が違ったなど受注してから発生するデメリットも含まれています。つまり本当の意味で、クライアントの要望第一の「イラストレーター」と言った仕事を経験するにはもってこいな案件の取り方ではないかと思います。
続いて2の直営業についてですが、例えば好きなYouTubeチャンネルがあり、イラストレーター募集中とあれば、直接営業メールを飛ばしてみると言った方法です。
こちら、単価などが要相談になるかと思いますので、チャンネル主の予算内で進めていくと言った結構本格的な営業の取り方となります。
その分好きなYouTubeチャンネルで活躍できるチャンスが出てくる可能性もありますので、好きなところで好きに仕事をできる様になりたいと言ったイラストレーターの方におすすめです。
ただ、営業のスキルがないとほぼ返信無しで終わると言ったことも多々ありますので、どちらが良いか一度試してみるのも良いと思います。
クラウドソーシングでの募集案件への応募営業などはこちらに書いてますので、まだ読んでない方は是非↓
まとめ
今回は、YouTube漫画案件について、単価が安いのか?と言ったことについてや、案件の取り方についてお伝えしました。
安いと言われるYouTube漫画ですが、蓋を開けてみると、駆け出しイラストレーターであれば意外と容量が良い案件があることも多々あります。
単価で見るのではなく、全体でかかる時間で見ると、アイコン一枚制作するより時間単価が上と言った場合もあるので、安いからやらないは勿体ないかと思います。じゃんじゃん受注しましょう。
案件の取り方はクラウドソーシングサイトや直営業で受注といった方法がありますので、この機に是非試して見ても良いかもしれませんね!
それでは、今回はこれにて!
皆様のより良いイラストライフをお祈りしております。