イラストを描き始めたときは「楽しい!」「もっと描きたい!」という気持ちでいっぱいですが、時間が経つとやる気が続かずに手が止まってしまうことがあります。
特にSNSで上手な絵を目にすると「自分は才能がないのかも…」と落ち込んでしまう方も少なくありません。
しかし、イラストは「続けること」こそが上達の鍵です。
そのためには、モチベーションをうまく管理しながら描き続けられる仕組みを作ることが大切です。
本記事では、イラストを継続するための実践的なモチベーション管理術をご紹介します。
なぜモチベーションが続かないのか?
まずは「やる気が続かない理由」を整理してみましょう。
原因が分かれば対処もしやすくなります。
理想と現実のギャップ
頭の中にある理想の絵と、実際に描ける絵の差に落ち込んでしまう。成長が見えにくい
描いていても「本当に上達しているのかな?」と不安になりやすい。環境や時間の問題
勉強や仕事で忙しく、描く時間が確保できずにモチベーションが低下する。周囲と比べすぎる
SNSで上手な人を見て、自分とのレベル差に落ち込む。
これらの要因は誰にでも起こりうるものです。
だからこそ「どう向き合うか」が重要になります。
モチベーションを保つ5つの工夫
1. 小さなゴールを設定する
「絵が上手くなりたい」という大きな目標は素敵ですが、抽象的すぎると達成感を得にくいものです。
そこで、もっと小さなゴールを設定しましょう。
今日は「手だけ」を練習する
1週間で「好きなキャラクターの模写を3枚描く」
1ヶ月で「オリジナルキャラの立ち絵を完成させる」
小さな達成を積み重ねることで「自分は前に進んでいる」という実感を持てます。
2. 記録を残して振り返る
絵は少しずつ上達するため、日々の変化に気づきにくいものです。
そこで、描いた作品を保存し、後から振り返る習慣を持ちましょう。
SNSに投稿する
専用フォルダに日付ごとに保存する
スケッチブックにまとめて残す
数ヶ月後に見返すと「思った以上に成長している!」と自信につながります。
3. ご褒美システムを作る
イラストを続けるモチベーションには「楽しさ」だけでなく「報酬」も大切です。
努力した自分をしっかり褒めてあげましょう。
1時間練習したらお気に入りのお菓子を食べる
作品を仕上げたら新しい画材を買う
週末は推しの作品を鑑賞する時間にあてる
ご褒美は小さなもので構いません。
「描いたら楽しいことがある」と思えるだけで続けやすくなります。
4. 仲間とつながる
一人で描き続けるのは孤独になりがちです。
SNSやイラストコミュニティを通じて仲間と交流することで、やる気を維持しやすくなります。
同じテーマで描く「お題企画」に参加する
フォロワーと作品を見せ合う
イラスト講座やDiscordグループに参加する
「誰かに見てもらえる」という期待感が、継続の大きなエネルギーになります。
5. 完璧を求めすぎない
「もっと上手く描けるはず」と思うのは自然なことですが、完璧を求めすぎると逆に手が止まってしまいます。
大切なのは「完成させる」経験を重ねることです。
ラフでもいいから投稿してみる
時間を区切って仕上げる
未完成でも「練習の成果」として残す
絵は「描いた数」が確実に力になります。
100点でなくても、60点の絵を積み重ねた方が確実に上達します。
続けやすい環境を整える工夫
モチベーションは「気持ち」だけでなく「環境」にも左右されます。
描く場所を整える
机の上を片付け、すぐに描ける環境にする。ツールを使いやすくする
よく使うブラシや色を登録しておき、取り出しやすくする。ルーティン化する
寝る前の30分を「イラストタイム」と決めると習慣化しやすい。
環境を工夫するだけで「描き始めのハードル」がぐっと下がります。
挫折しそうになったときの対処法
どんな工夫をしても「もう描きたくない…」と思う日が来ることもあります。
そんなときの対処法も知っておくと安心です。
無理せず「休む」ことも大切
過去の自分の絵を見て「ここまで描けるようになった」と確認する
好きな作品や推しのイラストを見て、描きたい気持ちを取り戻す
一度休んでも、また戻ってくれば大丈夫です。
続けることに完璧を求めすぎず「長く描き続けられるペース」を探しましょう。
まとめ
イラストを続けるためのモチベーション管理術を振り返ると、次のようになります。
小さなゴールを設定して達成感を得る
記録を残して成長を実感する
ご褒美を用意して楽しみながら描く
仲間と交流して励まし合う
完璧を求めすぎず「数」を重ねる
モチベーションは自然に湧いてくるものではなく、自分で「育てるもの」です。環境や習慣を工夫しながら、自分に合った方法でイラストを描き続けてみてください。
続けることで、必ず「描ける自分」に出会えます。